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「リターナブルびん」はちょうど家庭の、お茶碗やコップやお皿のように何度も洗って再使用する容器です。品質が保たれて初めてびんが生きてくるのです。
そのためキズや汚れは避けなければなりません。今東京都の各自治体では容器を混合回収せず、ガラスびんだけを分別回収して、選別場で選別し、多くのリターナブルびんに完全分別しています。(びんの東京システム21)
<要望書のご紹介>
容器包装リサイクル法施行10年目の見直しにあたり、平成17年4月に、小池環境大臣(当時)宛に出された要望書より抜粋
・・前略・・、よって、国は、容器包装リサイクル法の見直しにあたり、下記事項の実現を図られるよう強く要望する。
記
- リデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再利用)の3Rに重点を置いた循環型社会の形成を推進すること。
また、3Rの推進に伴う環境面でのメリットを周知するとともに、特にリターナブルびんの普及等リユースを優先させる仕組みを構築すること。
- 国民が容器包装廃棄物を分別しやすいよう、製造事業者等に設計段階から分別やリサイクルに配慮した仕様を義務づける仕組みとすること。
以上 |
今私たちびん商は、新たな「リターナブルびん」の取り組み(広域リユースびんシステムやPCP計画)を推し進めようとしています。そのためには生産者、流通業者、消費者の協力だけでなく国の施策と地域の自治体様の協力なくしてはなかなか推進できません。
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リターナブルびんの量と種類が増えることにより、自治体様にとりましてもいろいろな可能性が見えてきます。
- リターナブルびんもワンウェイびんも収集運搬する費用は同じです。回収されたものにちょっとの選別の手を加えるだけで、リターナブルびんの売り上げ(歳入)が立ちます。
- リターナブルびんとして選り出すことにより、「容器包装リサイクル法」の再商品化義務費用のうちの、行政負担分の軽減につながります。
- リターナブルびんを良質な状態で抜き出せるような、そんな回収方法を採用している場合、ガラスびんの残渣率が1%台から、高くても数パーセントに留まるのに対し、リターナブルびんをいい状態で抜き出せないような回収方法の場合の残渣率は、20〜30%、時には40%台のケースも散見されます。残渣の処理費の差はとてつもなく大きなものがあります。
- 改正容器包装リサイクル法の「市町村による分別収集の質を高め、再商品化の質的向上を促進・・中略・・」によって「事業者が市町村に資金を拠出する仕組みを創設する」とありますが、これもメリットにつながります。
リターナブルびんに対する考えをちょっと変えていただくだけで、資源収集にかかる自治体様の費用負担が最大20〜30%削減されることも可能です。 |
<びん回収業界からのお願い>
- 3Rのいき方の必要性、とりわけ「リユース」の重要性の広報をお願いします。
- 消費者がリターナブルびんを買ったお店へ戻すような動機付けを、商店街の活性化事業などと絡めて、スーパーや小売酒販店なども含めた形でご支援ください。
- リターナブルびんを良質な状態で抜き出せるような回収方法のご採用を是非ともよろしくお願いいたします。
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<モデル事業の実例>
・南九州の900モデル事業
・京都市のモデル事業
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