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いま、地球上の二酸化炭素をいかにして削減し、地球の温暖化を阻止するかが、人類にとって喫緊の課題となっています。 京都議定書の約束履行時期も、この4月からスタートしました。もう待ったなしです。
一升びんやビールびん、その他のリターナブルびんを回収して、洗って再使用する、日本で昔から自然に行われてきたこのやり方が、最近また注目されています。二酸化炭素の削減効果が、かなり高いのだそうです。
どうやってCO2を減らそうかとみんなが考えているときに、これは朗報です。 べつにすべての容器をリターナブルびんに変えようというのではありません。 生活のTPOに合せて、出来るところでさりげなく、地球に対するちょっとした気遣い、そんな感じのスタートで結構です。
みなさんでリターナブルびんに関心を持って、生活に取り入れていただきたいものです。
リターナブルびんは、繰り返し洗浄して使用される容器で、使い捨て容器に比べて環境負荷が低く、地球温暖化対策、3R対策の一体的な取組として有効な役割をはたします。
- 製造から回収・廃棄までを考慮した場合、使い捨て容器に比べ、リターナブルびんのエネルギー消費量は数分の一と省エネ効果が高い。
- 減少が続くリターナブルびんの使用量を維持・回復できた場合には、大きな省エネルギー・CO2排出削減効果が期待できる。(例えば、2010年に2005年の水準を確保できた場合には、原油換算で約20万klの省エネルギー効果となる。(バイオエタノール導入計画21万klに匹敵。))
- 1日、1本使い捨て容器ではなく、リターナブルびん入り商品を購入することによって、約100g-CO2削減効果につながる。
→冬の暖房時の設定温度を22℃から20℃に低く抑えた場合と同じ程度の効果が期待。
- リターナブルびんは、昔から一升びんやビールびん、牛乳びんなどに用いられています。
- また、720mlや300mlなどのびんに入った日本酒、900mlびん入り焼酎、200mlジュース、お酢や醤油等の調味料などにもリターナブルびんが使われています。
- リターナブルびんを見分けるには、びんに刻印されている以下のマークが目印です。
丸正マーク
計量法において規定されてるマーク。ある高さまで液体商品を満たした場合、正しい量が確保されるように製造された容器で、昔からリターナブル容器に利用されている。
Rマーク
日本ガラスびん協会が認定する規格統一リターナブルガラスびんに付けられるマーク。
CO2排出削減量: 98.0g (※容器1回(500ml)使用当たり)
出典:LCA手法による容器間比較報告書<改訂版>(2001年8月容器間比較研究会)
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容器1回(500mml)使用当たりの
CO2排出量 (単位:g-CO2) |
リターナブルびんに代替した場合の
CO2排出 削減量(単位:g-CO2) |
想定される代替品目 |
リターナブルびん
(20回) |
42.9 |
− |
− |
ワンウェイびん |
187.2 |
144 3 |
お酒調味料等 |
PETボトル |
137.3 |
94.4 |
お酒、調味料 等 |
アルミ缶 |
169.5 |
126.6 |
ビール 等 |
スチール缶 |
291.4 |
248.5 |
− |
紙容器 |
69.5 |
26.6 |
牛乳 等 |
総平均 |
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128.1 |
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平均
(スチール缶を除く) |
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98.0 |
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- 製造から回収・廃棄までのライフサイク ル全体を考慮したLCA分析結果を活用。 (「LCA手法による容器間比較報告書< 改訂版>」(2001年8月容器間比較研究会)
- リターナブルびんの利用が想定されるお 酒や調味料等に関し、使い捨て容器から リターナブルびんの利用に変更した場合 における、それぞれの容器1回(500ml)使用当たりのCO2排出削減量の平均値を算出。
朝日新聞(夕刊) 2000年6月20日掲載
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